ローカル開発環境でCDNへアクセスする設定
これは何?
ローカル開発環境で画像や動画などのCDN上のリソースにアクセスできるようにするための設定方法を説明しています。
背景
Quden では IP アドレス制限 機能を実現するために、CloudFront の前段に Lambda@Edge を配置して IP アドレスをチェックしています。
この仕組みにより、ローカル開発環境からCDN上のリソース(画像、サムネイル、動画など)にアクセスしようとすると、IP アドレスチェックで弾かれてしまい、リソースが表示されなくなります。
そのため、開発者のローカル環境の IP アドレスを AWS AppConfig の許可リストに追加することで、IP アドレスチェックをバイパスする必要があります。
設定手順
1. 自分の IP アドレスを確認
まず、自分の現在の IP アドレスを確認します。以下のようなサービスで確認できます:
2. AWS AppConfig で設定を更新
AWS コンソールにログイン
- アカウント:
toruca-dev - サービス:
AWS AppConfigを開く
- アカウント:
設定を開く
- アプリケーション名:
app-quden-dev-main - 設定プロファイル:
config-quden-dev-profile-main
- アプリケーション名:
JSON を更新
既存の JSON の
allowedList.trustedIpAddressListに自分の情報を追加します:json{ "allowedList": { "trustedIpAddressList": [ { "name": "Ota", "ipAddress": "123.45.56.890" }, { "name": "YourName", "ipAddress": "your.ip.address.here" } ] } }設定をデプロイ
JSON の更新を保存し、デプロイを実行します。デプロイが完了すると、数分以内に設定が反映されます。
TIP
AppConfig の詳しい更新手順については、AppConfig で許可リストを更新する方法 や Feature Flags も参照してください。
3. 動作確認
ローカル開発環境を起動し、画像やサムネイルが正しく表示されることを確認してください。
注意点
- IP アドレスが変わった場合: 自宅やオフィスのネットワーク環境によっては、IP アドレスが動的に変わる場合があります。その場合は、再度 IP アドレスを確認して AppConfig を更新する必要があります。
- VPN 使用時: VPN を使用している場合、VPN 経由の IP アドレスを登録する必要があります。
- 複数の環境: 自宅とオフィスなど、複数の場所で開発する場合は、それぞれの IP アドレスを登録してください。
トラブルシューティング
画像が表示されない
- IP アドレスが正しく登録されているか確認
- AppConfig のデプロイが完了しているか確認(数分かかる場合があります)
- ブラウザのキャッシュをクリアして再読み込み
- ネットワーク環境が変わっていないか確認(IP アドレスが変わっている可能性)
関連ドキュメント
- ADR: IP アドレス制限 - IP アドレス制限機能のアーキテクチャ決定記録
- Feature Flags - Feature Flags と AppConfig の使い方
- AppConfig で許可リストを更新する方法 - AppConfig の基本的な更新方法
- Backend 概要 - ローカル開発環境のセットアップ全般